作曲スキルを収入に変えたい——そう思いながらも「どこから始めれば良いのかわからない」という方は多いです。
結論からお伝えすると、副業として作曲で稼ぐ方法は複数あり、組み合わせることで収入の安定性を高めることができます。この記事では、副業DTMerが実際に実践している5つの収入源と、それぞれの始め方・収入目安を具体的に解説します。
- 作曲で稼ぐための5つの収入源とその特徴
- それぞれの始め方と収入目安
- 副業として作曲を始めるための準備すべきこと
- よくある疑問とその答え

DTMで作曲を楽しみながら収入を得られるようになると、制作へのモチベーションがさらに上がります。まずは自分に合った方法を1つ選んで試してみてください。
作曲で稼ぐ方法は大きく5つある

作曲スキルを収入に変える手段は、大きく次の5つに分類できます。
- ストック音楽・BGM販売サイトへの登録と販売
- クラウドソーシングでの作曲案件受注
- 音楽教室・オンラインレッスンでの指導
- YouTubeや各種SNSを使った収益化
- コンペ(公募)への応募でタイアップを狙う
すべてを同時に始める必要はありません。自分のスキルレベルや生活スタイルに合ったものから始め、徐々に組み合わせて収入源を広げていくのが現実的なアプローチです。
1. ストック音楽・BGM販売で稼ぐ

最初に着手しやすく、継続的な収入が期待できる方法がストック音楽の販売です。
Audiostock・BGMer・PIXTA musicなどのプラットフォームに楽曲を登録しておくと、動画クリエイターや企業がBGMを購入するたびにロイヤリティ(成果報酬)が発生します。一度登録した楽曲が繰り返し収益を生む仕組みで、副業DTMerに向いています。
始め方
登録は各サービスのWebサイトから無料で行えます。審査(楽曲の品質チェック)を通過すれば公開されます。最低限必要なのは、DAWで仕上げたステレオ音源(WAV・MP3)と基本的な楽曲情報(タイトル・ジャンル・使用楽器など)です。
収入目安
初期はほぼゼロからのスタートになります。楽曲数が増えるにつれて安定してきますが、月1万円を超えるには50〜100曲程度の登録が目安とされています(実績による個人差が大きいため、あくまで参考値です)。最初の1〜3ヶ月は数百円〜数千円に留まることが多く、長期的な取り組みが前提になります。
- 登録楽曲数が多いほど収益の底上げになる
- 動画で需要の高いジャンル(Vlog系・企業向けBGM・ゲーム音楽など)を意識する
- タイトル・タグ設定も検索流入に直結する
動画クリエイターが求めているBGMのジャンルについては、こちらの記事でまとめています。
[内部リンク: 動画クリエイター向けBGM販売で需要が高いジャンルとは]
2. クラウドソーシングで作曲案件を受注する

クラウドワークス・ランサーズ・ベースなどのプラットフォームでは、BGM・SE・ジングルといった作曲案件が日常的に発注されています。
発注者は映像制作会社・ゲームデベロッパー・YouTube/TikTokクリエイターなど多岐にわたります。1案件あたりの単価はピンキリですが、スキルと実績を積めば継続依頼につながりやすい手段です。
始め方
プロフィールと「作曲できます」という実績の提示が重要です。サンプル楽曲(音源)をポートフォリオとして用意しておきましょう。案件への応募は提案文(ポートフォリオのURLや対応ジャンル・納期の提示)が審査されます。最初は低単価の案件でも積極的に受注し、実績と評価を積み上げることがポイントです。
収入目安
1案件あたり3,000〜30,000円程度が多く見られます(曲の長さ・使途・ジャンルによって大きく異なります)。月に数件受注できれば月1〜3万円の副収入になります。案件の探し方・受注のコツについては、こちらで詳しく解説しています。
[内部リンク: クラウドソーシングで作曲の仕事を受注する方法|案件の探し方]

クラウドソーシングは営業が苦手な方でも取り組みやすい反面、最初は単価が低くなりがちです。実績を積みながら値上げしていくのが定石です。
3. 音楽教室・オンラインレッスンで教える

DTMや作曲のスキルを持っている方が、教える側に回る方法です。
ストアカ・タイムチケットなどのプラットフォームを使えば、個人でオンラインレッスンを開催できます。ZoomやSkype越しにDAWの使い方・コード理論・作編曲の基本などを指導するレッスンは、初心者のDTM学習者から一定の需要があります。
始め方
対象とする学習者のレベル(「DAWを触ったことがない方向け」「コード理論の基礎を学びたい方」など)を明確にしたうえで、レッスン内容・料金・対応ツールを設定します。最初は自分の得意領域に絞り、受講事例が増えてきたらメニューを拡充するのが無難です。
収入目安
1レッスン60〜90分あたり3,000〜8,000円程度が相場の目安です(公式サイトで要確認)。週に2〜3件安定的に受講者が付くと、月3〜5万円ほどの副収入になります。
4. YouTubeや各種SNSで収益化する

制作過程の動画投稿や楽曲紹介でYouTube収益化を目指す方法です。
作曲・DTMに関する解説動画(DAWの使い方・コード進行の作り方・制作ビハインド)や、自身の楽曲のミュージックビデオ・Lyric Videoを投稿することで、YouTube AdSense収益・スポンサー収入・グッズ販売などの収益化が期待できます。
始め方
チャンネル開設は無料です。最初は視聴回数・登録者数が伸びるまで時間がかかりますが、特定のジャンル(「30分で作るメイキング動画」「初心者向けコード進行解説」など)に絞ると関心層に届きやすくなります。YouTube収益化の条件(チャンネル登録者数1,000人・過去12ヶ月間の総再生時間4,000時間など)を達成するには、通常数ヶ月〜1年以上かかります(最新の条件は公式サイトで要確認)。
収入目安
再生回数・ジャンル・広告単価によって差が大きく、月数百円から数万円まで幅広いです。収益化のハードルは高いものの、チャンネル資産として長期的に蓄積していける点がメリットです。
SNS・動画投稿は「すぐに稼げる方法」ではありません。継続的な投稿と視聴者の積み上げが前提になります。短期的な収益目標がある場合は、ストック販売やクラウドソーシングを優先するのがおすすめです
5. コンペ(公募)でタイアップを狙う

テレビ番組・映画・ゲーム・広告などの楽曲を公募で募集する「コンペ(コンペティション)」に応募する方法です。
採用されれば高額のギャランティーや著作権収入が見込めます。ただし採用率は非常に低く(数百〜数千件の応募から数曲が採用されることが一般的です)、コンスタントに収益を生む手段というより「当たれば大きい」射程の長い活動と捉えるのが適切です。
始め方
音楽プロデューサーやレーベルが主催するコンペ情報は、作曲家同士のSNSコミュニティ・音楽制作会社のWebサイト・クリエイター向けメールマガジンなどで収集できます。最初は「インディーゲームBGMの公募」「映像制作会社の楽曲素材募集」など、採用枠が複数あるコンペから挑戦してみることをおすすめします。
収入目安
採用された場合の報酬は案件によって大きく異なります(1曲数万円〜数百万円超の契約ケースもあります)。採用率の低さを考慮すると、メインの収益手段にはなりにくく、ストック販売やクラウドソーシングによる安定収益と並行して挑戦するスタイルが現実的です。

コンペは採用されなくてもスキルアップの場になります。フィードバックが得られるコンペを選ぶと、制作力を磨きながら挑戦できます。
副業で作曲を始める前に準備すること

どの収入手段を選ぶにも、共通して準備しておきたいことがあります。
DAWと最低限の音源を揃える
本格的に副業として取り組むなら、DAW(デジタルオーディオワークステーション)と最低限の音源プラグインは必要です。無料のDAW(GarageBandなど)からスタートし、案件の需要に合わせて有料の音源・エフェクトを追加していく方法が費用的に無理なく進められます。
ポートフォリオ音源の用意
クラウドソーシング・コンペ・教室開業のどれを選んでも、「あなたの作品を聴いてみたい」という需要に応えられるサンプル音源が必要です。SoundCloudやYouTube・Bandcampなどに楽曲を公開しておき、URLで共有できる状態にしておきましょう。
著作権と利用規約の基本を理解する
ストック販売やクラウドソーシングでは、「この楽曲は商用利用可か」「独占使用の有無」「二次加工の許諾」などが契約に関わります。各プラットフォームの利用規約と、日本著作権法の基本(著作財産権・著作者人格権の概要)を事前に確認しておくことをおすすめします。
作曲副業の月収目安——現実的な数字とは
[画像候補: 作曲 副業 月収 目安 収入 | alt: 副業DTMerの月収推移の目安を示したグラフイメージ]
副業として作曲を始めた最初の1〜3ヶ月は、月収ゼロ〜数千円になることがほとんどです。これは「稼げない」のではなく、実績と楽曲の蓄積が収益に反映されるまでのタイムラグがあるためです。
一般的な目安として、副業DTMer(月10〜20時間程度の稼働)の収入推移は以下のとおりです(個人差・取り組む手段によって大きく異なります)。
| 段階 | 目安月収 | 主な達成条件 |
|---|---|---|
| 開始〜3ヶ月 | 0〜3,000円 | 楽曲の登録・ポートフォリオ整備 |
| 6ヶ月後 | 5,000〜20,000円 | 登録楽曲30〜50曲・クラウドソーシング初案件 |
| 12ヶ月後 | 20,000〜50,000円 | 複数の収入源を組み合わせた安定期 |
月5万円を超えるには相当な楽曲数・実績・ファン基盤が必要なため、最初から高額の収益を期待するよりも「継続できる方法から地道に積み上げる」姿勢が長続きの秘訣です。収入の詳しい目安については、こちらも参考にしてください。
[内部リンク: 作曲を副業にするといくら稼げる?月収の目安と現実的な収入]
よくある質問
Q. 音楽理論がわからなくてもクラウドソーシングで仕事を受けられますか?
A. 音楽理論がなくても受注できる案件はあります。「雰囲気を伝えると再現してくれる方」を求める発注者も存在します。ただし、理論の知識があるほど対応できる案件の幅が広がるため、少しずつ学習を並行するのがおすすめです。
Q. DTMを始めたばかりでも副業として稼げますか?
A. 始めたばかりの段階では、まず自身の楽曲クオリティを高めることに集中する期間が必要です。副業として収益化できるレベルまで来る目安は「完成曲を10〜20曲以上制作した経験を積んでいること」です。
Q. 作曲で生活できるレベルまで稼ぐことは可能ですか?
A. 専業で生活できるレベル(月20〜30万円以上)に達する方はごく少数です。ただし複数の収入手段を組み合わせ、長期間継続することで専業に近い形を実現している方もいます。詳しくは関連記事をご覧ください。
[内部リンク: 作曲家は専業で生活できる?年収のリアルと安定させる方法]
まとめ——作曲で稼ぐなら複数の手段を組み合わせよう
[画像候補: 作曲 副業 まとめ 収入源 副DTMer | alt: 作曲で稼ぐ5つの方法をまとめたイメージ図]
作曲で副収入を得る主な手段を振り返ります。
- ストック音楽販売: 楽曲を登録するだけで繰り返し収益が生まれる仕組み。楽曲数が命
- クラウドソーシング: 案件ごとに収入が発生。実績が積まれるほど単価が上がりやすい
- オンラインレッスン: 教えるスキルが収入に直結。固定の受講者がつくと安定する
- YouTube・SNS収益化: 長期的なチャンネル資産として蓄積。収益化ハードルは高め
- コンペ参加: 採用率は低いが当たれば高額。スキルアップ目的でも有効
月1〜3万円の副収入を目指すなら、まずストック音楽販売とクラウドソーシングの掛け合わせから始めるのが現実的です。楽曲数と実績が積み上がるにつれて、収入の幅も広がっていきます。継続が最大のポイントです。
[ボタン設置: Audiostockの公式サイト/Audiostockに楽曲を登録してみる]

