「オーディオインターフェースを買いたいけど、安くて良いものを選びたい。どれを選べばいいか分からない」
そんな初心者の方に向けて、この記事では安いオーディオインターフェースのおすすめを価格帯別に比較します。選び方のポイントから具体的な製品紹介、歌ってみた・宅録用のおすすめまで、この記事を読めば自分に合ったモデルが見つかります。
結論からお伝えすると、初心者の最初の1台としてはFocusrite Scarlett Solo(第4世代)またはSteinberg UR22Cがおすすめです。 価格帯・品質・サポートのバランスが取れており、初めて購入する方が失敗しにくいモデルです。

安いモデルでも、初心者が宅録を始めるには十分な性能があります。ただし「とにかく安ければいい」ではなく、自分の用途に合った機能が揃っているかを確認してから選ぶことが大切です。
- 安いオーディオインターフェースを選ぶときの4つのポイント
- 価格帯別おすすめモデルの特徴と違い
- 歌ってみた・ボーカル録音に特におすすめのモデル
- よくある疑問とその答え
オーディオインターフェースを安く選ぶときの4つのポイント

価格を抑えつつ失敗しないために、購入前に以下の4つを確認してください。
1. 入力端子の数(1chか2chか)
エントリーモデルには、マイク入力が1チャンネルのみの「1ch(ソロ)モデル」と、2チャンネルある「2chモデル」があります。
1人でボーカルのみを録音するなら1chで十分です。 マイク1本を接続して歌を録音するだけであれば、入力端子は1つあれば事足ります。1chモデルは2chモデルより価格が抑えられることが多く、コスト重視の方に向いています。
一方、ギターとボーカルを同時に録音したい場合や、将来的にマイクを2本使いたい場合は2chモデルを選んでおくと安心です。入力端子の追加は後からできないため、将来の用途も含めて考えておくことをおすすめします。
2. ドライバーとOS対応
WindowsとMacのどちらを使うかによって、確認すべきことが異なります。
Macの場合: Core Audioという標準ドライバで多くの製品が動作するため、ドライバの心配は比較的少ないです。ほとんどの主要製品はMacに挿すだけで動作します。
Windowsの場合: 低レイテンシーで録音・演奏するためには、ASIO(Audio Stream Input/Output)ドライバに対応した製品を選ぶことが重要です。各メーカーが専用のASIOドライバを提供しているものを選ぶようにしてください。購入前に公式サイトでWindowsの対応状況とASIOドライバーの提供を必ず確認することをおすすめします。
3. ファントム電源(+48V)の搭載
コンデンサーマイクを使いたい場合は、ファントム電源(+48V)を搭載しているモデルが必須です。
コンデンサーマイクはボーカル録音で最もよく使われるマイクですが、ファントム電源がないと動作しません。「歌ってみた」やポッドキャストを録音したい方は、ファントム電源対応かどうかを最初に確認してください。
現在のエントリーモデルの多くはファントム電源に対応していますが、低価格帯の一部製品では非対応のものもあります。仕様欄の「Phantom Power +48V」の記載を確認するようにしてください。
4. 付属のDAWソフトウェア
オーディオインターフェースには、DAWソフトウェアが付属するモデルがあります。まだDAWを持っていない初心者の方にとって、付属のDAWが使えるモデルはトータルコストを抑える上で非常にお得です。
たとえばFocusrite Scarlett Solo(第4世代)にはAbleton Live Liteと各種プラグインが付属し、Steinberg UR22CにはCubase AIが付属します(付属内容は変更される場合があるため、購入前に公式サイトで最新情報を確認してください)。DAWを別途購入するコストを考えると、付属ソフトの有無は予算の計算に大きく影響します。
安いオーディオインターフェースおすすめ比較表
[画像候補: オーディオインターフェース 比較表 安い 初心者 | alt: 安いオーディオインターフェースおすすめモデルを価格帯別に比較した早見表]
主要なエントリーモデルを一覧で比較します。価格は変動するため、最新の金額は各公式サイトまたは取扱店でご確認ください。
| モデル | 入力 | ファントム電源 | 参考価格帯 | 付属DAW | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo(Gen 4) | 1chマイク+1chライン/Hi-Z | あり(+48V) | 1万円前後(公式要確認) | Ableton Live Lite 他 | 一人ボーカル・宅録入門 |
| PreSonus AudioBox GO | 2ch | あり(+48V) | 1万円前後(公式要確認) | Studio One(詳細は公式要確認) | コスト重視の2ch入門 |
| ZOOM UAC-232 | 2ch | あり(+48V) | 1〜2万円台(公式要確認) | — | 配信・汎用 |
| Steinberg UR22C | 2ch | あり(+48V) | 1万円台(公式要確認) | Cubase AI 他 | 幅広い用途の定番2ch |
| SSL 2 | 2ch | あり(+48V) | 2万円前後(公式要確認) | Ableton Live Lite 他 | 音質重視・中上位入門 |
| MOTU M2 | 2ch | あり(+48V) | 2万円前後(公式要確認) | — | 高品質モニタリング |
※仕様・価格・付属内容は変更されることがあります。購入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
1万円前後|コスト最優先のエントリーモデル
Focusrite Scarlett Solo(第4世代)

Focusrite Scarlett Soloは、世界で最も売れているオーディオインターフェースの1つです。マイク入力1ch・ライン/Hi-Z入力1chの1人録音特化モデルで、「とにかく歌を録音したい」という初心者に最適な構成です。
第4世代(Gen 4)への刷新では、マイクプリアンプの回路が見直されてよりクリアなサウンドになりました。また「Air」モードを搭載しており、オンにすることでビンテージマイクプリアンプのキャラクターをデジタルで再現し、ボーカルに明るさと存在感を加えることができます。
ドライバーの安定性が高く、WindowsとMacの両方で安定して動作します。初めて購入するオーディオインターフェースとして、多くのDTM解説サイト・動画で勧められる定番モデルです。Ableton Live LiteなどのDAWが付属しており(付属内容は公式サイトで要確認)、インターフェースと一緒に音楽制作を始められます。
こんな人におすすめ
- 一人でボーカル・歌ってみたの録音を始めたい
- 安くても品質の安定したモデルが欲しい
- まだDAWを持っていない
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PreSonus AudioBox GO

PreSonus AudioBox USB 96は2ch入力に対応した入門モデルで、価格帯の中では手に入れやすい選択肢のひとつです。マイク2本を同時に使いたい、ボーカルとギターを一緒に録音したいという場合にコストを抑えながら入力を2つ確保できます。
付属のDAWについては、PreSonusは2026年1月にFenderブランドへ統合されているため、現行の付属ソフトウェアや対応内容については購入前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
こんな人におすすめ
- コストを抑えつつ2chが欲しい
- ボーカルとギターを同時に録音したい
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1万円台〜2万円台|コスパと品質を両立するモデル
Steinberg UR22C

Steinberg UR22Cは、DAWの定番「Cubase」を開発するSteinbergブランドのエントリーモデルです。Cubase AIが付属(付属内容は公式サイトで要確認)するため、Cubaseで音楽制作を始めたい方に特に相性のよいモデルです。
USB-C接続に対応しており、現代のパソコン環境に合わせた設計になっています。高解像度録音に対応しており、エントリーモデルの中では音質・スペックのバランスが取れています(詳細仕様は公式サイトで要確認)。
Cubaseとの連携では、ソフトウェアとの親和性が高く設定が簡単です。Cubaseを使った制作に特化した解説動画や書籍が国内に豊富にあるため、日本語の学習リソースを活用したい方にも向いています。
こんな人におすすめ
- Cubaseで音楽制作を始めたい
- USB-C接続で最新のパソコン環境に対応したい
- 安定したドライバーの製品が欲しい
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ZOOM UAC-232

ZOOM UAC-232は、日本のZOOM社が開発するオーディオインターフェースです。競合他社と比べてコストパフォーマンスの高さが評価されており、エントリー〜ミドルクラスの中で選択肢として挙がることが多いモデルです。
2ch入力対応でファントム電源も搭載しており、宅録の基本的な用途をカバーします。ループバック機能(パソコンの音とマイクの音をミックスして配信・録音する機能)を搭載しており、ゲーム配信やポッドキャスト制作にも活用できます。
こんな人におすすめ
- コストパフォーマンスを最優先にしたい
- 配信やポッドキャストにも使いたい
- 日本メーカー製品を選びたい方
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2万円前後|将来も使い続けたい音質重視モデル
SSL 2

SSL(Solid State Logic)はプロスタジオのコンソールで世界的に有名なブランドです。SSL 2はそのブランドの技術を取り入れたエントリーモデルで、初心者から中級者まで長く使い続けられる品質を持ちます。
最大の特徴は「Legacy 4K」スイッチです。オンにすることで、SSLが設計した4000シリーズのサウンドキャラクターを再現します。ボーカル・ギター・楽器の録音に、プロスタジオのコンソールに近いキャラクターを加えたい方には特に魅力的な機能です。
マイクプリアンプの品質が同価格帯の他製品と比べて高い評価を受けており、ボーカル録音の音の太さや立体感で差を感じやすいとされています。Ableton Live Liteなどのソフトウェアが付属します(付属内容は変更されることがあるため、公式サイトで確認してください)。
こんな人におすすめ
- 音質にこだわりがあり、長く使えるモデルが欲しい
- プロスタジオブランドのサウンドキャラクターを体験したい
- ボーカル・楽器録音の音質を最重視している
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MOTU M2

MOTU M2は、MOTUという老舗オーディオ機器メーカーが開発するエントリーモデルです。DA変換(デジタル→アナログ変換)の品質が高いと評価されており、モニタリングの精度・音の再現性が同価格帯で突出しているとするレビューが多い製品です。
フロントパネルのメーター表示が視認性に優れており、録音レベルの管理がしやすい設計です。ミックス・マスタリング作業でのモニタリング精度を重視する方、ヘッドホンでの作業が多い方に特に支持されています。
こんな人におすすめ
- モニタリングの音質を最重視したい
- ミックス・マスタリングの作業精度を高めたい
- 長期間使える中堅クラスのモデルが欲しい
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歌ってみた・ボーカル録音に特におすすめのモデル

「歌ってみた」をやりたい方やボーカル録音を主目的としている場合、オーディオインターフェース選びで特に重要なポイントは次の3つです。
- ファントム電源(+48V)対応 — コンデンサーマイクを使うために必須
- マイクプリアンプの品質 — ボーカルの音の太さや艶に直結する
- ダイレクトモニタリング機能 — 歌いながら遅延なく自分の声を確認できる
この観点でおすすめなのがFocusrite Scarlett Solo(第4世代)とSSL 2です。
Focusrite Scarlett Solo(第4世代)は予算を抑えつつ、Airモードでボーカルに存在感を加えられるため、歌ってみた用途の入門モデルとして非常に人気があります。マイクプリアンプの品質も1万円前後のモデルとしては定評があり、「はじめての1台」として選ぶ方が多い製品です。
予算に余裕があるならSSL 2も検討する価値があります。マイクプリアンプの品質が高く、ボーカルの録音音質に明確な差が出やすいとされています。長期間使い続けることを考えると、コストパフォーマンスが高い選択です。

歌ってみたを始める場合、オーディオインターフェースだけでなくコンデンサーマイクも合わせて購入する必要があります。機材全体の予算を先に決めてから選ぶと、後で「マイクが買えなかった」という事態を防ぎやすいです。
安いオーディオインターフェースを選ぶときの注意点
最安値モデルの落とし穴
「とにかく安いものを」と探すと、聞いたことのないブランドの製品を見かけることがあります。こうした製品は価格が魅力的に映りますが、ドライバーのサポートが不十分でパソコンと相性問題が起きやすいことや、ファームウェアのアップデートが行われないまま放置されることがあります。
初心者のうちは接続・設定の問題が起きても原因の切り分けが難しいため、国内外で実績のあるメーカー(Focusrite・Steinberg・SSL・MOTU・ZOOM)の製品を選ぶことを強くおすすめします。聞いたことのないブランドの最安値品は、動作不安定のトラブルで時間を無駄にするリスクがあります。
ケーブルや周辺機器のコストも忘れずに
オーディオインターフェース本体の価格だけでなく、以下の周辺機器も必要になる場合があります。購入前に合計コストを計算しておきましょう。
- マイク(コンデンサーマイクまたはダイナミックマイク)
- マイクケーブル(XLRケーブル)
- マイクスタンド
- ポップガード(ボーカル録音の場合)
- モニターヘッドホン
これらをまとめて予算内に収めるためには、オーディオインターフェース単体の予算よりも「機材一式の総予算」から考えることが大切です。
- オーディオインターフェース: 1〜2万円(公式サイトで要確認)
- コンデンサーマイク(入門クラス): 1〜2万円(公式サイトで要確認)
- マイクケーブル(XLR): 1,000〜3,000円目安
- マイクスタンド: 3,000〜5,000円目安
- ポップガード: 1,000〜2,000円目安
合計: 2〜4万円が現実的なスタートライン(価格はすべて目安。購入時点の価格を各取扱店で要確認)
よくある質問
Q. 1万円以下のオーディオインターフェースで本格的に録音できますか?
1万円前後のモデルでも、初心者が歌ってみたや宅録を始めるには十分な性能があります。Focusrite Scarlett SoloやSteinberg UR22Cのような定番モデルなら、安定した動作と十分な音質が確保されています。
ただし、本格的なプロ録音や高い精度でのミックスを求める段階になると、より上位のモデルへの買い替えを検討する人が多いです。最初の1台として割り切って使い、慣れてきたらアップグレードするのも現実的な選択です。
Q. 歌ってみたに最低限必要なスペックは何ですか?
歌ってみたに必要な最低限のスペックは次の3点です。
- ファントム電源(+48V)対応(コンデンサーマイクを使う場合)
- マイク入力が1ch以上
- ダイレクトモニタリング機能(遅延なく自分の声を聴きながら歌うため)
この3つを満たすモデルであれば、価格帯にかかわらず歌ってみたの録音は可能です。現在の主要エントリーモデルはほぼすべてこの3条件をクリアしています。
Q. WindowsとMacの両方で使えるモデルはありますか?
この記事で紹介したモデルはすべてWindows/Mac両対応です。ただしWindowsの場合は、低レイテンシー録音のために各メーカーの専用ASIOドライバーをインストールする必要があります。公式サイトからドライバーをダウンロードし、DAWのオーディオ設定でASIOドライバーを選択することを忘れないようにしてください。
Q. 中古のオーディオインターフェースは選択肢に入りますか?
中古品は価格を抑える選択肢の1つですが、次の点に注意が必要です。
- ドライバーが現在のOSバージョンに対応しているか確認する(古いモデルはドライバーのサポートが終了している場合がある)
- ファントム電源が正常に動作しているかの確認が難しい
- 保証がないため、初期不良が出た際のリスクが高い
初心者のうちは、サポートと保証のある新品モデルを選ぶほうが安心です。設定で問題が起きたときのサポートを考えると、新品の方が学習コストが下がります。
Q. USBハブを経由して接続してもよいですか?
オーディオインターフェースはパソコンのUSBポートに直接接続することを強くおすすめします。USBハブを経由すると、電力供給が不安定になったり、レイテンシーが増加したりする問題が起きる場合があります。特にバスパワー(USBから電源を取る)モデルでは、ハブ経由での電力不足が動作不安定の原因になりやすいです。
まとめ
安いオーディオインターフェースのおすすめを価格帯別に紹介しました。
- 1万円前後で最初の1台: Focusrite Scarlett Solo(第4世代)が定番。歌ってみた・宅録入門に最適
- 2ch入力でコストを抑えたい: Steinberg UR22C(Cubase AI付属)またはZOOM UAC-232
- 音質にこだわり、長く使いたい: SSL 2またはMOTU M2
選び方のポイントは「入力端子の数(1chか2chか)」「ファントム電源の有無」「ドライバーのOS対応」「付属ソフトウェアの有無」の4点です。自分の用途と予算に合わせて選んでください。

機材を揃えること自体が目的にならないように注意してください。大事なのは「使って音楽を作る」ことです。まずは手が届く価格のモデルから始めて、物足りなくなったらアップグレードするという順番が、長続きしやすいと思います。
オーディオインターフェースを選んだら、次に必要なのはマイクとDAWです。それぞれの選び方は以下の記事を参考にしてください。

